ドメイン移管についての手順です。頻繁にすることでもないので忘れがちなので備忘録をかねて書き記しておきます。
ドメインの移管される側と移管する側の立場になって考えていきます。
仮定として居菅元(いかんもと)さんがexample.comというドメインをもっていて伊神崎(いかんさき)さんに移管するということにします。流れとしましては居菅元さんから伊神崎さんに移すというイメージですね。
設定として居菅元さんのドメイン管理会社はスタードメインとします、伊神崎さんのドメイン管理会社はムームードメインとします。
ドメインの種類によっても手順が変わるので一般的なcom/net/org/info/bizなどのドメインの場合で考えていきます。
example.comというドメインを伊神崎さんに移すのですが、居菅元さんはドメインについて確認事項があります。5つのチェックが必要です。
まずはひとつ目は.comや.netは認証コード(オースコード)が必要になります。ドメイン管理している場合は必ずオースコードと呼ばれる項目があるので確認してください。登録者にメールで送る場合もあります。
因みにJPやCO.JPドメインに関しては不要です。というよりオースコードはありません。
スタードメインの認証コードはレジストラコンタクトとなっており、認証キーを送信ボタンを押してメールで送られてきます。
新規でドメイン取得してから60日以上たっていないとドメイン移管は出来ません。とったばかりのドメインに関しては移管が出来ませんので取得日を確認してください。
ドメインの期限が15日以上空いていないとドメイン移管が出来ません。ドメイン管理会社によっては1ヶ月ぐらい空いていないと移管できなかったりしますので十分に期限日が空いているかどうか確認してください。お名前.comは1ヶ月切ると出来なかった記憶があります。
ドメイン管理会社によって異なりますが、ドメインロックされている場合は移管できませんのでご確認ください。因みにエックスサーバーだとドメインの解約を行った上でドメインロックを解除するようになっています。
お名前.comはデフォルトだとロックがかかっていませんが確認してみてください。
ドメインの情報がドメイン会社の公開代行設定になっている場合は移管できませんので確認してみてください。お名前.comはデフォルトで公開代行になっていたので解除する必要があります。お名前.comは変更するのに料金がかかります。そしてご自身の登録情報を記載して下さい。基本はメールアドレスが重要です。ここに送られてきます。
あまりこの場合はないですが保有期間が9年以上ある場合は移管できません。最大契約期間10年を超えるためのようです。
お名前.com同士の移管は出来ません。最近わかったことなのですが、移管ではなくIDの付け替えする必要があります。一般的にはお名前.comの付け替え用のアカウントのIDをとってそこに付け替えてそれで相手に付け替え用のIDとパスワードを教えるという形が多いようです。
さてチェックが終わり、すべての項目がクリアしていたら居菅元さんは認証コード(オースコード)を伊神崎さんに渡します。
受け取った伊神崎さんはそれを元に移管申請をします。伊神崎さんのドメイン管理会社はムームードメインなのでムームードメインから申請を行います。
移管するドメイン名とオースコードを入力して申請します。1年間のドメイン費用がかかりますので了承します。料金を支払って移管申請する場合もありますが、ムームードメインの場合は移管完了後に支払う形になっています。
すると1,2日後に居菅元さんにトランスファー承認手続きのお願いのようなメールが届きます。これは居菅元さんのドメイン管理する会社スタードメインからと伊神崎さんの管理する会社ムームードメインから両方から送られてくるので2通承認する形になります。1通だけの場合もあります。
申請を拒否する場合のみURLから申請拒否ボタンを押して下さいという場合のメールもあります。承認する場合はそのままにしておくというパターンもあるようです。
メールの中身については移管するURLが記載されているのでそのリンクをクリックするとドメイン移管を承認するか拒否するか選べるようになっています。ここで承認すると数日後に移管承認されたというメールが届きます。これで完了です。
それで移管失敗するケースの原因は基本的には居菅元さんにあります。結構多いのがドメインロックや公開代行にしていることなので伊神崎さんが申請しても居菅元さんに承認メールが届かずに伊神崎さんに失敗しましたというメールが送られてきます。
だいたい1週間ぐらい何もしなかったら不承認のメールが届きます。何度も再申請が出来るので不承認になっても良いのですが時間だけが過ぎていきますのでご注意を。1回不承認になると1週間が過ぎていますので申請する際は有効期限1ヶ月前までには行っているのが望ましいです。JPドメインは1ヶ月を切ると出来なかった気がします。
ドメイン管理会社によりますがドメインの有効期限が短い場合だと申請すら出来ませんのでよく確認する必要があります。
因みにJPドメインの場合は居菅元さんがオースコードを伊神崎さんに渡す代わりに居菅元さん自分が管理しているドメイン管理会社に伊神崎さんの所有するドメイン会社に移管する旨を伝えます。 以下のようなもので管理会社にメールします。
▼ご返信いただくもの(移管承認依頼) ------------------------------------------------ ■会員ID: 1.移管ご希望ドメイン名: 2.変更先指定事業者名: 3.該当ドメインの移管を行う旨、ドメイン登録者へ意思確認を行いましたか。 【確認済み】【未確認】※該当するものを残してください。 -------------------------------------------------------------
管理会社から了承されれば伊神崎さんに移管申請してもらえば移管は完了します。
参考になれば幸いです。
∞Tadashi Suyama∞
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